ベルギー陶芸便り

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C.V.

津田 梨早 ツダ リサ

1977年 東京生まれ
2000年 玉川大学文学部芸術学科陶芸専攻 卒業
2001年 玉川大学芸術専攻科芸術専攻陶芸 修了
2002年 東京・世田谷に築窯
2007年 アントワープ・王立芸術アカデミー修士課程スカルプチャーセラミクス専攻修了
2008年 陶芸家 ピート・ストックマンス氏に師事
2010年 ベルギー・ブルージュに築窯

 現在  ブルージュにて活動中
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by rihaya | 2010-02-20 08:20 | プロフィール

陶芸との出会い~歩み

私の陶芸との出会いはずいぶん昔まで遡ります。

幼少の頃より、陶磁器鑑賞が趣味の両親に連れられて、全国各地の窯場を巡る旅をすることが多くありました。
小・中学生時代には、陶芸作品そのものには興味を持たなかったものの、登り窯や穴窯、土間のある趣ある工房、職人さんの轆轤を挽く後ろ姿、不思議な形の道具類。。。そんな非日常的な世界にほのかな憧れを抱くようになっていきました。

高校入学時に、学校に陶芸室があることを知り、「鑑賞するもの」だと思っていた陶芸が身近に体験できることに驚きつつ、そこで初めて粘土に触れます。
初めは、周りの友達に冷やかされるほど下手くそだった立体造形、それでも粘土の感触が忘れられなくて、いつしか毎放課後陶芸室に足を運ぶようになっていました。

高二の冬、進路を決める時期にきて、生涯を陶芸とともに歩むことを決意。
地方の窯業地や芸大・美大に憧れもありましたが、環境と校風に納得して入った付属校より
そのまま内部進学して玉川大学文学部芸術学科(現在は芸術学部)にてさらなる陶芸の世界を追求して行きます。

大学4年間、プラス専攻科生として1年間の計5年間、技術の向上にひたすら夢中になって毎日轆轤に向かいます。しかし、卒業間際になって、「”表現すること”とはなんぞや」と言う根本的な疑問の壁にぶつかり、自分探しが始まります。

卒業後は陶芸講師なども経験しますが、まだ、学ぶべきことがあるのではないか、自分には足りないものを探るべきではないのか、そう考える内に居ても立ってもいられなくなって、とある御縁で誘われた「ベルギー」という土地に飛び込んでみる決意をします。

「陶芸」という見地から言えば後進国のベルギー。
なぜ陶芸を目指していながら有名な窯業地を選ばなかったのか、それは誰もが感じる疑問だと思います。
でも、私に必要だったものは、さらなる技術の研鑽よりも、自分を知ること、世界を知ることだったのです。

初めは数カ月の滞在のつもりで来たベルギー。
ご縁があったのはブルージュでした。
手探りで探っていくうちに、地域の夜間美術学校の陶芸アトリエへ通うようになり
そこの先生の勧めもあって、こちらの美大に進学することも視野に入ってきました。

ヨーロッパでの一都市での暮らしは、すべてが新しく、まさに「地球の裏側に来た」かのような文化の違いに日々驚き、自分がいかに無知であるかということを知るには十分すぎるほどでした。
そして、外側から日本を知ること、自分のバックグラウンドを考える事、自分の内面を見つめ、向き合うということに関しては最適な環境でした。

数カ月では、その答えは出せないと強く実感した私は、留学を真剣に考えるようになります。

ベルギーをより知るため、この土地をより理解するために習い始めたオランダ語。
この、ベルギー・オランダ語圏では最高峰とされるアントワープ・王立芸術アカデミーに狙いを定めて
翌年、陶芸科を受験します。
当時、まだまだ語学には不安があるものの熱意を買われて合格。
4年間の留学生活が始まります。

とにかく、今までにやったことのないことに挑戦しようと、あえてスカルプチャーセラミクス科を選択。
さらに、アカデミー自体の方針がファインアートに特化しているため、工芸としての陶芸ではなく、純粋芸術としての陶芸として向きあうことになり、ここで初めて、「概念・コンセプト」を真剣に突き詰めることを学びます。

日本でも、ノンカラーの学校で学び、さらなる留学先もノンカラーの場所を選んだこと。
一見ベストではないような選択に見えても、マイペースな私には、何物にも影響されず
本質を見極めるという重要な作業をするには最適な道だったのでは?と思っています。

様々な視点からアプローチしてきた陶芸制作。
それでも、17歳の冬から唯一点変わらない事実は、陶芸が好きだと言うこと。
粘土に触れ合うことに喜びを感じること。
生涯を共にしようと思える存在であること。

そして現在の私がいます。
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by rihaya | 2010-02-13 22:51 | プロフィール
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ベルギー在住陶芸家 津田梨早の活動・制作日記


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